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第20話 冷酷軍閥の信頼

Autor: 板野かな
last update Data de publicação: 2026-09-18 18:00:30

「こちらが、僕のところへ届いた手紙だ」

 御影家の書斎で、清雅きよまさが一通の封筒を机へ置いた。

 朔さくは麗香から預かったものを、その隣へ並べる。

 一通は、清雅から麗香へ。

 もう一通は、麗香から清雅へ。

 もちろん、どちらも本人が書いたものではない。

「消印は同じだな」

「ああ。同じ日の、同じ郵便局だ」

 清雅が椅子へ腰を下ろす。

「差し出した人間までは?」

「さすがに分からない。ただ、二通ともほぼ同じ刻限に持ち込まれていることまでは確かめられた」

 朔は黙って二通の手紙を見下ろした。

 筆跡は違う。

 一方は男の手で書かれ、もう一方は女の手で書かれている。

 そこまで用心しておきながら、同じ日に、同じ郵便局から差し出した。

 詰めが甘いというべきか。

 それとも、麗香と清雅が同じ場所へ現れさえすれば、その後を調べられることなどないと高を括っていたのか。

「それだけじ

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